Youth / Kihyun ; Comeback

こんばんは、ごきげんよう

 

本当は

・KCON 2022 JAPANに死す

MBC IDOL RADIO LIVE in TOKYOに死す

という2本を順番に書こうと思っていたのですが、思っていた19931122倍くらいとんでもないミニアルバムがリリースされてしまったので急遽予定を変更してお送りします。

 

自分の思考と口と指がまったくリンクしてくれないので内容はとっ散らかっているし、《Youth》と《Bad Liar》に力入れ過ぎて体力切れを起こしました。取り急ぎということでご勘弁願います。

 

 

1. Youth

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表題曲。

すごく頭の悪い言い方をすれば、聴いたモンベベ全員死滅したと思う。他グルのオタク2名に聴かせたら「幸せになってほしい」「涙止まらんでしょうこれは」と言われたのでモンベベに限らず努力の人を愛するオタクも尽く死滅させられると思う。

 

私は韓国語が全く分からないので公式がつけた日本語訳に頼るばかりだけれど、この日本語訳すらもかなり気を遣われたものなのではないかと感じました。歌詞の意図するニュアンスや、キヒョンの歌だと指し示すための表現が随所に散りばめられているように見受けられたんですよね。

 > 本当の大人になってきてる

 > 自分の未熟さが見えても

 > 近頃 空が美しい

 > 熟知したソウルのことが新しい

 > ひょいと旅立ちたいけど

 > どこに向かうのか ちゃんと知ってる

 > お前は今も十分うまくやってる

英語でいうところのrecentlyなら「最近」でもいいのに「近頃」にしてあるな、とか。気軽に?ふらっと?当てもなく?どれでもなく「ひょいと」旅立ちたい、とか。最後は直訳だと「うまくやってる」じゃなくて「よく頑張ってる」なんじゃないかな、とか。適当言ってますけど。

ここまで書いたところ(2022-10/25 22:00)でCheering Guideが出てきて答え合わせをしてしまった。やはり直訳は「頑張ってる」ぽいですね?

素敵な訳だと思います。この「うまくやってる」は「きちんと」よりは「具合よく」というようなニュアンスが出る、気楽さや親しみ、温かみのある表現なので。(関西弁で言うところの「あんじょう」が印象的に近いんですが……表現が難しい……)

 

PVの可愛いところや格好いいところは私が言うまでもないと思うので本当に個人的にぶっ刺さったところだけピックアップします。

 

柄柄セットアップ

 普通に格好よかったり似合う衣装は勿論好きなんですけど、ちょっと振り切れた いかにも「本人は選ばんやろ」な衣装大好き芸人なのでテンション上がりました。

 このシーン自体、単純に「幼い頃を鑑賞している」と取るか「幼さを演出した舞台」と取るのか分かれそうな気がしますね……私は捻くれ者なので後者、メタファーでこういう衣装を着てるのかな?と思ったりしますが、好きなものは好きなので。

 

キヒョンinバスタブ

 私が15年拗らせてる性癖のひとつが「空のバスタブに入ってる推し」なんですが、こんな叶い方すると思わなかった。しかもJewelのミニポスターになってるらしい。

 ひとまず6枚注文していたかと思うんですが、誠意として出るまで買います。

 

水も滴る

 これ皆好きだし別に書かんでええかなと思ったんですけど、刺さり方が多分ちょっと世間様とずれてるんじゃないかと思ったので……

 私がモネク好きだなと思った点のひとつが、色々な経験の発露として「根底に拭いきれない陰鬱さがある」ところなんです。あんなに騒がしくて永遠に子供のようでさえあるのに、一部分に大人にならざるを得なかった感が滲み出ていて、その諦念と反骨のバランスが健気に思われました。

 人間のアンバランスさや立ち上がる勇気を愛してやまない私にとって、曖昧な視線が意思を宿したように微笑を携える瞬間を見るのは何物にも代え難い喜びがあります。

 

曲の方にフォーカスすると、確かにこれ、本人が言う通り息継ぎ厳しそうです。

TLで見かけた泥棒呼吸……だったかな?というのはカンニングブレスのことを言っているのかと思いますが、ソロなので早さとフレージングを求められますし……バカでかい被せなら気にならないと思いますが、そうじゃないのがキヒョンさんですよね。だから好きなんですよね。

歌詞の通り 走りに走ってふっと振り返るような曲構成で、想像するだけできついですけど、だからこそこの疾走感に愛惜と懐旧と希望があふれて、誰にとっても愛おしさを覚える曲になったのかなと思いました。

 

テーマと曲の構成と歌詞がばちばちにリンクしてて、それだけでも気持ちがいいのに、キヒョンが「頑張らなくても幸せになりたい」だなんて歌うのだから、本当にたまらない。

あなたの努力はそれだけで何物にも勝る価値があるのだと私は知っているけれど、でも、頑張っても頑張らなくても、どうか幸せでいて。

 

 

2. Bad Liar

Bad Liar - YouTube

チェ・ヒョンウォンさんと酒を飲みたい。

低音も歌わせたい、低音も魅力なのに、それはそう(そう)。

 

いつか好きな曲を語るときに言おうと思ってたんですけど……キヒョンさんって高低・強弱・声色はまあ当然?易々とコントロールされてるんですが、声質の幅がちょっと面白いなと思ってて。

ショヌさんみたいな癖がなくて少し細めの、透明感に振れた声質になる時があるのは分かるんですよ。ミニョクみたいなちょっとノイジーな鳴らし方をする時があるのも分かります。

本当に瞬間的に、I.Mに近い厚みとアンニュイさのある鳴りを感じる時があって、これがもう手を叩いて喜んじゃうくらい意味分かんなくて好きです。(デフォルトがもちろん大大大好きな上での話です)

私が特にそれを感じたのが《Love Killa (Japanese ver.)》で、日本オリジナルじゃない輸入曲で多分一番聴いてます。

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ミニョク&ショヌのブリッジ後2:18〜の大サビの入り

 > 何度も(Shoot’em up, shoot’em up)

 > 悪くない君となら

本家ではこんな声質じゃなくてどストレートのキヒョンボイスなのJapanese ver.でしか聴けません。1回聴く度にここだけ514周するくらい好きです。

 

それで何が言いたいかというと、《Bad Liar》の入りの低音、反復横跳びみたいな声質変化で気が狂うかと思いました、という話なんですが。

 > 흘러가는 순간들 속에

 > 미 없지 dwell on the past

 > 넘쳐 른 feeling the sorrow

 > 고이 모아 절벽에 throw

「生意気に厚く」するとこうなるんですか……?これを出させるディレクティング、ですよ。

書きながらクラクラしてきた。

 

ヒョンウォン視点でキヒョンがこう見えてるって話ですけど……

それを下から上まで舐め上げるように、優美さと苛烈さを、冷笑的な様と真摯な様を織り交ぜて、ユ・ギヒョンを堪能させるための曲にして?

それでいてこんなのびのびと歌える曲で?

そりゃタイトルも名前にしようとするわ。

 

あとこの曲、私の音楽遍歴的に当たり前なんですけど音構成がめちゃめちゃ好みです。

Dolby Atmosと私の変態イヤホンが火を噴くぜ。

ベース音が響き渡る度にこれガチの生バンドで聴きたい……となってしまう。it’s Liveさん後生なのでお願いできませんか。

 

 

3. STARDUST

STARDUST - YouTube

儚さと切なさと明るさがタイトル通り。

軽やかなウィスパーもハモリもダブリングも全部きれい。多幸感のあるキラキラしたミキシングでかわいいね、かわいいねってなっちゃう。

 

スタンドマイクではなくステージを駆け回れるような曲を入れたくて」というような話をしていたかと思いますが、これまでのソロ曲で最もポップスに振れており、一般受けも良さそうです。他グルのオタクの片割れにはこの曲が好評でした。

曲調的にはクラップもいいけど、タイトルと歌詞的にモンドゥンイでいっぱいのきらきらと瞬く光の海が一番だよね。

 

(世間一般に)近頃の曲としては比較的長めで、その間 目いっぱい歌を聴かせてくれるので得した気分になります。

 

 

4. Where Is This Love

Where Is This Love - YouTube

《Bad Liar》でも思ったんですけど、こちらで確信を得ました

チェ・ヒョンウォンはこの世で一番信頼できる男のひとりだと。

 

どこかでヒョンウォンのディレクティングが放牧タイプと言っていたという話を見かけましたけど、その言をあまり信じてないというか、

それキヒョンに対してだけじゃない?描いていたものが勝手にアウトプットされるからあんまり口出ししないだけじゃない?

……と、この曲を聴いて思いました。

ここまで書いたところ(2022-10/28 00:00)でラジオのコメントが流れてきてまた答え合わせをしてしまった。トムジェリさぁ……………………

 

ヒョンウォンの携わる曲って重量的な意味で重いというよりも、重心位置が真ん中よりも下に、後ろに寄っているような、そんな重さを持っている気がしていて。それがキヒョンの芯の強さとすごくマッチするように感じます。

音作りの重さという意味ではこの曲は重くないので余計にそう思うのかもしれません。

 

《Bad Liar》がヒョンウォンを通して見るキヒョンなら、《Where Is This Love》はヒョンウォンが演出するキヒョンなのかな。

《Bad Liar》とは違った意味で「こういうのをさせたい」という欲がよく表れた曲だと感じました。

 

OSTのように柔らかくクリアで軽やかな声で歌っても違和感の少ない曲調なのに、かなり息の多い&若干エッジィな歌い方をしていて、インスパイア元の作品などの背景も含めてあくまでキヒョンが語るための歌なんだと印象付けられている気がします。ミニョクに似合いそうと感じるのも曲調だけじゃなくて、キヒョンの歌い方のせいかも?

 

ひとまずクローサー観ようかな。賛否の分かれる映画のようですが、俳優陣は安心感があります。

その後だとまた感想が変わるかもしれません。

 

 

5. 'Cause of You

'Cause of You - YouTube

こちらが一番素直なように聞こえました。本人の初めての作詞を蔵出ししてきたなら尚更、ピュアな印象を押し出すでしょうし。

私は捻くれ者なので(2回目)単純な好みで言えばこれまでの曲の方がテクニカルで好きですけど、こういう曲が入っていてこそ、こういう曲で締めてこそのアルバムですよね。

アンプラグドのライブやってほしいな。

 

あと思ったよりジュホンがぽんぽんっと出てきて楽しくなっちゃう

なんかこのふたりの距離感ってすごく絶妙でいいですよね……相互に認めて、自立してる感じ。このフィーチャリングも本当にさらりと、キヒョンのナチュラルさと歌詞の柔らかさを際立たせるようなお仕事で笑顔になりました。

最初に聴いた後 速攻で《YOU AND I》を聴き直しに行きました。

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2CHAINいつでも待ってます。

 

 

 

いや〜〜〜良いアルバムだな〜〜〜〜〜!!!!!!

フォロワーさんか私の知り合いしかこのはてブロには辿り着かないと思うけど、Apple Musicとご購入はこちら!

Apple Music

YOUTH - EP

YOUTH - EP

music.apple.com

HMV

キヒョン (MONSTA X) 1stミニアルバム『YOUTH』|韓国・アジア

タワレコ

Kihyun/Youth: 1st Mini Album (ランダムバージョン)

 

冗談はさておき。

 

人生の好き曲に《Youth》と《Bad Liar》を入れました。

個人的に、年齢的にほぼニアリー、仕事歴的にもほぼニアリーで《Youth》を聴けたのはすごく恵まれてるなと感じています。

彼のこれまでに想いを馳せて もちろん色んな感情が湧いたんですが、なんだか自分ごとのようにも思えて救われた気分になりました。

彼ほどではないにせよ、思っていたよりも 私 一所懸命に生きてきたんだなと。

 

 

というわけで、KCONとアドラライブのメモを書く作業に戻ります。

 

ではまた!